(SHG活動報告) 超福祉展/Human Libraryでの活動

先日、SHIBUYA CAST(渋谷駅近く)で開催された超福祉展(11/7~11/13)のHuman Liburaryに聴心会・SHGリーダーの駒崎サリーさんが本役として参加してきましたのでその報告です。
事前申し込みもしくは当日申し込みによって参加できる3名の「読者」、「本役」である駒崎さん、そして同じく私たちのメンバーである砂塚さんが手話通訳として間に立つような形で進められました。

 

読者はテーマを見て、読むかどうか決める形で3名すぐに埋まりました(テーマ:「ろう者の私とうつ病の父親 -ストレスなく上手く付き合っていく方法、模索中ー」)。私はビデオ撮影担当として参加してきました。

本役である駒崎さんの緊張が顔の表情に表れていることが、ビデオカメラのレンズを通して伝わりましたが、これはどうすればいいのか分からずにもやもやしている自分と訣別する顔にも見えました。

自己語り(自分で自己について語ること)はエネルギーを要する作業でもありますが、自己の中に変化・成長・落ちつきをもたらすには必要不可欠の重要な作業でもあります。これは幼児が「ママ、あのね」と語りはじめるのと同じで、聞き手が全身で聞く態度(傾聴)がなければ成立しないと考えています。今回の読者は全員真摯な表情で本役の語る様子(視覚的情報)と、手話通訳の音声(聴覚的情報)を持って見入っていたので、本役である駒崎さんも自己語りがしやすかったのではないだろうかと思います。

今回は駒崎さんも含め、聞き手として参加した読者3名×2回の計6名の方にとっても大きな収穫となったのではないでしょうか。手話通訳として参加した砂塚さんからも感想が寄せられ、収穫があったことが伝わりました。

駒崎さん、砂塚さん、本当にお疲れ様でした。

(参考リンク)
HumanLibrary:http://humanlibrary.org/(英語)
渋谷CAST:http://www.peopledesign.or.jp/fukushi/satellite/shibuyacast/


【砂塚さんの感想】
「人を本に見立てて読者に貸し出す図書館」
障害のある方、マイノリティの方が本になり読者(参加者)と対話をすると言う楽しい企画です。2000年デンマークから始まり現在世界各地で開催されているそうです。

サリーは3名×2回の読者役の方の本となりました。

初対面という事で初めはみなさん緊張されていましたが、サリーの一生懸命に伝えようとする気持ち、読者の皆さんを緊張させないようにとの配慮で、次第にあたたかい空気が流れてきます。読者の方は真剣に聞いてくれます。

サリーの「どうしてここに参加したのか」と言う問いに「色んな人の事を知りたかった」と言う答えがありました。

色んな人の事を知るって大切だなって思いました。私たちの周りには、マイノリティの方がいる、障害のある方がいる、当たり前のことなのに。

私たちは〝その人〝を知らないから理解できなくて壁を作り、距離を置いてしまっているのではないだろうか?もし、知り合うことが出来たなら「マイノリティだから、障害者だから」こんな言葉は消えて1人の人間として向き合えるのではないか。そんな事を考えました。ヒューマンライブラリ−は知る事のきっかけをくれました。サリーはこの日6名の読者の方のきっかけ作りの本となりました。

6人が12人になって12人が24人になって知ってくれる人が多くなった時社会は必ず変わる‼︎そう信じられた1日でした。ヒューマンライブラリー、この濃厚な時間に手話通訳として関われたことに感謝です。

多様性を受け入れ、一人一人を認め合い、そして知ってもらうを広めていける聴心会(SHG)を作っていきたいとも思った1日にもなりました。


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