平成28年12月18日(日) 聴心会クリスマス会(モンキー高野氏)

今年8月に恵比寿にあるモンキー高野さんが主宰している「手話フレンズ」を訪問し、クリスマス会についてLGBTと、らーちゃん(モンキー高野さんのパートナーである高島由美子さん)とのなれそめについての2点、お話してもらえないかお願いしてきた。

それが昨日(12月18日)にやっと無事に完了したので、報告したい。参加者は30名満席にも関わらず、風邪や事故などによるドタキャンが相次いだため、25名になったが、かわいらしい女の子(三歳くらいと小学校5年生)が2人も来てくれて、とてもほほえましい会になったことは間違いない。

さて、モンキー高野さんのお話の中身について、ちょっとおさらいしたい。

LGBTというのは、Lesbian/レズビアン(女性同性愛者)、Gay/ゲイ(男性同性愛者)、Bisexual/バイセクシュアル(両性愛者)、Transgender/トランスジェンダー(性別越境者)のことであり、基本的なものとなる。

他にも、A sexuai/アセクシュアル or エイセクシュアル(恋愛に興味がなかったり、恋愛はするがセックスをしたいと思わなかったりと多様なパターンあり)、アライ(LGBTを理解し、応援する人たち)などのような単語が沢山出ました。

私は心理カウンセリングで、ろう者や難聴者で自身の性同一性障害に苦しんでいる人に出会います。(あの人はゲイだとか、あの人はバイだとかそういう情報も個人情報なので、たとえ知っていたとしても、口には出せないのです)

自分は、「もしかしたらゲイかもしれない」とたとえ思ったとしても、家族にはなかなか言えないつらい悩みを持っている方も多いです。モンキー高野さんのお父様も当日会場に参加されていましたが、お母さんは最近まで反対していたそうです。今は社会が少しずつ変わってきており、世田谷区のパートナーシップ宣言でTVにモンキー高野さんとらーちゃんが出てから、お母さんも容認傾向にあるというお話もありました。そうなると社会を変えていかないと、一番理解して欲しいはずの家族もなかなか認めてくれないという点は口話教育にも通ずると思いました。

そして、私の友人(男性)が12月18日のこの場でカミングアウト(心は女性だということ)をされました。その理由を聞いたら、聴心会はカミングアウトしても受容してもらえるからというありがたい言葉をいただきました。受容されやすい雰囲気でなければ、過去のつらい体験や、トラウマや、ずっと隠してきたことなどはカミングアウトできないものです。

自分が自分らしく生きていくためには、周りの理解が必要であり、当事者もポジティブに活動していかなければならないということを強く確信したイベントでもありました。

余談ですが、私が質問させていただいた2点、「モンキー高野さんを手話で呼ぶときは、親指を立てればいいのか、小指でよいのか」ということと、「らーちゃんとけんかしたことはあるのか」と言うことを聞きました。

前者については、親指を立てて呼んでいいんだよということを言われましたが、やはり人によって違うので、その点についてはステレオタイプでいくのではなくてきちんと確認することが大事だということで理解しました。

後者については、最初はけんかが多かったそうですが、「最近はめっきり減ってきて、最後にしたのは夏だったよね?」とおちゃめな回答がありました。モンキー高野さんはあまり積極的に反論をするタイプではないということを知って、ちょっと意外でした。

今回は、風邪っぽいと言われた方が何人もいらっしゃったのに、モンキー旋風で最後の親睦会まで楽しむことができたと思います。

ありがとうございました。来年は誰を呼ぼうかな。


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